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英語で書かれた本には、子どもと一緒に読むのに適したよい本がたくさんあります。一緒に読む時間が楽しくなれば、英語の勉強にもまた新たな意味が加わり、英語が子どもにとって現実的で大切なものに思えてくることでしょう。



ここ helpful language (PDF, 200KB) には、ビデオで使われている表現が掲載されています。アクティビティを行う際に活用してください。

オックスフォードのELTカタログにはおすすめの本がたくさんあります。昔話なら Classic TalesシリーズClassic Tales 、ノンフィクション作品をお探しならOxford Read and Discoverシリーズ Oxford Read and Discoverがおすすめです。音声を聴いてもよいでしょう。これらのシリーズには、巻末にピクチャーディクショナリーやよく使う表現のリストがあって、意味調べに便利です。練習問題も掲載されています。

子ども向けに書かれた英語の原書を使うのもよいアイデアです。この場合、実際の年齢より小さい子向けの本を利用した方がよいかもしれませんが、子どもたちはあまり気にしないでしょう。書店には洋書コーナーがありますし、もちろんインターネットでもいろいろ探すことができます。

reading with your child 2 オックスフォードのウェブサイトには、児童向けの英語テキストのセクションがあり、そこでさまざまなeBooksやインタラクティブな読み物を紹介しています。また、Oxford Owl というサイト www.oxfordowl.co.uk では、英国の子ども向けのeBooksがたくさん掲載されています。どちらのサイトにも朗読音声がついているものもあり、自分で読む自信がないと言う方やネイティブスピーカーの発音を聴かせたいという方も安心です。本の内容一語一語全てを理解する必要はありません。大切なのは、何について書かれた本なのかを理解することです。

これから紹介するいくつかのアイデアは、紙の本、eBooks、英語教材用の読み物、英国の子ども向けの本いずれにも当てはまるものです。

読む前の準備

本を読む前の準備として、まずは本のカバーを見て、タイトルを読み上げてみましょう。What's this?(これは何?)とか、What's the book about?(何についての本かな?)と質問します。そして、この本の中にどんな英語の単語が出てくると思うか聞いてみましょう。きちんと読み始める前に、ざっとページをめくってその単語が出てくるか確認します。

ヒントを探す

その本を理解するためのヒントを探します。 Look at the pictures – what's this? (絵を見て―これは何だろう?) What words do you know on this page? (このページで知ってる単語ある?)What is this word in our language? (この単語、日本語でなんて言う?)のように質問しましょう。そして、本の内容を理解するのに、全部の単語の意味を知らなくても大丈夫だということを説明しておきましょう。

次の単語を読もう

音読している間(または音声を流している間)、文字を指でなぞってみようと言います。そしてところどころで一旦読むのをやめて、次の単語は何と読むか聞きます。このとき、When I stop, you read the next word (わたしが読むのをやめたら、そのあとの単語を言ってね)のように言います。

単語が聞こえたら手をたたこう

音読するとき(または音声を流すとき)、たとえば. Clap when you hear the word 'weather'. (weatherという単語が聞こえたら手をたたいて)と言ってみましょう。このとき、子どもがこの本の中にありそうだなと思っている単語や、本の中でたくさん使われている単語を選びます。

文を作ろう



ここ helpful language (PDF, 200KB) には、ビデオで使われている表現が掲載されています。アクティビティを行う際に活用してください。

本の中から簡単な文をひとつ取り出し、その中の単語をひとつだけ変えて新しい文を作ります。単語ひとつにつき、単語カードを1枚作ります。カードをバラバラにおいて、正しい順番に並べるように指示します。

入れ替え可能な単語カードをいくつか用意します。そして、その文の中の単語をひとつだけ変えて正しい文をつくるように言いましょう。
例:

元の文: He's in the kitchen.
入れ替え可能な単語: bedroom / living room / garden / bathroom / hall
単語を入れ替えた文: He's in the garden.
そのほかの入れ替え可能な単語: The / cat / is
単語を入れ替えた文:The cat is in the garage.

スペルに注目させる

音読するか、音声を流します。1文ずつ(長い文の場合は途中で切って)止めて、あとについて読むように言いましょう。ただ読むだけでなく、同じような発音で読むように気をつけさせます。そして、Do the words look like they sound?(この単語の文字と音、似てる?)と聞いてみましょう。英語のスペルを覚えるのは難しいものです。難しいなと思った単語はリストにしておくとよいでしょう。

絵の並べ替え

子どもが話の内容を理解したかどうかを楽しみながら確認できる方法です。ストーリーのキーとなる場面の絵をいくつか、別々の紙に描きます。そして順番をバラバラにしておき、 Put the pictures in order.と言って、その紙を正しい順番に並べるように指示します。絵をうまく描く必要はありませんが、もし自信がなければ、キーとなる単語や文を書いて、同じように並べ替えさせてもよいでしょう。

ストーリーを話しながら進む

本の内容を、少しずつ身ぶり手ぶりを使って話すように促します。新しい内容を話すたび、一歩前進します。最初に起こったことを思い出し、身ぶりで表し、一歩前に出ます。そして、次に起こったことを話し、また一歩前進します。このようにして話全体の中を、一歩ずつ進んで行きます。きちんと文にできなくても、いくつかのキーワードを言ったり、何かしらの動作をすることはできるはずです。