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35歳になると、子どもたちは母語の文字の形を認識するようになってきます。この年頃に英語を学ぶ子どもたちは、歌やゲームや絵本などを通して、英語の意味を理解したり、話したりすることを学習します。また、多くの場合、英語の文字が作りだす音についても認識し始め、簡単な単語なら読むことができるようになります。こうした成長を促進する方法のいくつかをご紹介します。

フォニックスって?

幼児向け英語クラスでは、子どもの読む力を養うためにフォニックスが用いられることがよくあります。フォニックスとは、文字と音との関係に着目した読み方の指導法です。フォニックスを理解すると、まだ習っていない単語でも自分の力で読み方を見つけることができるようになります。たとえば、catという3文字の単語の場合、c、a、tそれぞれの文字が作りだす音を知っていれば、その組み合わせによって、catという単語がきちんと発音できるようになるのです。

‘duck’の最初の音は?

子どもたちには、1つ1つの音を注意深く聞くように促しましょう。たとえば、英語でゲームをしている最中に、一旦止めて「duckの最初の音はどんな音?」 と聞いてみましょう。子どもたちはduckの最初の’d’の音をきちんと発音することができるはずです。このほかsun、cat、dog、tenなど単語についても同じように聞いてみましょう。それぞれの最初の文字の音をきちんと聞きとっていることがわかるでしょう。

単語が読めるようになってきたら・・・

単語が読めるようになると、子どもたちはフォニックスの知識を使って1つ1つの単語を発音できるようになります。ただし、文字にはさまざまな組み合わせがあり、たとえばea、th、 awなどの文字が組み合わせてある単語については、また別に学習しなければなりません。また、子どもたちがよく使うblueやwaterなどの単語は、’Look and say(絵を見て言ってみよう)’方式で学習します。これは、絵カードに文字を添えたものを使って、単語の文字と意味を結びつけながら指導する方法です。

アルファベットは歌で覚える

子どもたちはアルファベットの歌を覚えるのは得意ですし、アルファベットの順番を覚えておくのは、大変重要なスキルとなります。歌を使えば、文字の名前と音を同時に覚えることもできます。アルファベットの文字によっては、音がふた通りあるものもあります(たとえば、A、E、Iなど)。ここでは
Everybody Up アルファベット・ソング をご紹介します。なお、この歌はアメリカ英語の発音です。アルファベットの最後の文字Zはアメリカ英語では’zee’と発音しますが、イギリス英語では’zed’と発音します。