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新しい単語をいくつも覚えるのは簡単なことではありません―でも、子どもが単語を覚えるために親ができるサポートいろいろあります。ここではその方法を紹介します。

英英辞典を使う

新しい言葉をよく理解し、覚えるために最適なのは英英辞典を使うことです。子どもたちが使える初級用の英英辞典としてお勧めするのは Oxford Essential Dictionary です。意味の説明がシンプルで明解、イラストも多用しています。スペリングはもちろん、発音も確認できます。また、例文も豊富です。ビデオには、この辞書の使い方が詳しく説明されていますので、参考にしてください。



以下のワークシートはOxford Essential Dictionaryを使う練習用のシートです。

ボキャブラリーブックを作る

ノートを1冊用意して、自分だけのボキャブラリーブックを作成しましょう。学校のテキストの中からいくつかの単語を書き写します。これらの単語は、たとえば、自分の好きな単語、難しい単語、テストに出る単語、B B から始まる単語など、なんでも構いません。また、記録するときに、いろいろな方法で書いておきましょう。単語の意味を日本語で書くだけではなく、たとえば、以下のような方法があります。

  • 単語のイラストを描く
  • 同意語を書く
  • 辞書に書いてある意味を書く
  • 例文を書く
  • 反意語を書く
  • 色を変えて書く(例:名詞は青、動詞は赤、形容詞は緑など)

ノートはポケットに入るような小さなものにしましょう。そうすれば、いつでも持って歩いて、好きなときに、たとえばバスの中などでも見ることができます。

子どもと一緒に学ぶ

子どもが学習している内容に興味を持ちましょう。新しい単語を一緒に覚えましょう。そして応援のことばをたくさんかけてあげてください。一緒に覚えた単語については、たとえば、車の中や食事のときなどに話題にするようにしましょう。

楽しく練習する

家で学習するときには、できるだけ子どもが興味を持てるような方法で行いましょう。アクティビティもいろいろなものを試してください。楽しく学習するということが大切です。また、一度にたくさんやりすぎないようにしましょう―大切なのは頻度です。少しずつ何回も行いましょう。ここには5つの簡単なゲームを紹介します。

・ワード・チェーン

体を動かすことは学習を飽きさせないコツでもあります。そこで紹介するのが、Word Chains (ワード・チェーン)というアクティビティです。10個の単語を間違えずに言えるか挑戦します。床や階段に10歩分のしるしをつけ、子どもはスタートラインに立ちます。自分のボキャブラリーブックの中から出題されたある単語を日本語で聞き、それを英語に直します。合っていたら一歩前に進み、まちがっていたらスタートラインに戻ります。こうして、ゴールにたどりつくまで続けます。

・ボキャブラリー・フットボール

シンプルなボキャブラリー・ゲームです。先に紹介した Word Chains に似ていますが、これはゲームボードを使います。ゲームボードはこちらから
Vocabulary Football (PDF, 87KB) ダウンロードして印刷してください。コマを2つ用意して、プレイヤー1とプレイヤー2のとなりの☆印に置き、そこからスタートします。交互に単語を出題し合い、合っていれば次の☆印に進み、まちがっていればその場にとどまります。どちらが先にゴールまでたどりつけるか競争します。

・読唇術ゲーム

子どものボキャブラリーブックからいくつかの単語を選び出します。ゲームを始める前にそれらの単語を声に出して練習しておきます。このうちの単語をひとつ選び、声に出さずに唇だけ動かして発音します。子どもはそれを見て何の単語か当てます。このゲームは発音の改善にも役立ちます。

・ピクチャーゲーム

筆記用具と紙だけあればできる簡単なゲームです。ボキャブラリーブックの中から単語を1つ選び、その絵を紙に描きます。子どもは絵を見て何の単語か当てます。1つの単語につき1分以内で答えることにします。役割を交替して行います。

・神経衰弱

単語カードを作ります。単語を8つ選び、それぞれ2枚ずつ白紙のカードを用意します。1枚目には英語でその単語を書き、2枚目には子どもにその単語の絵を描かせるか、または日本語で意味を書きます。全部できたら、よく切って裏返しにしてテーブルに並べます。順番に2枚ずつカードをめくり、ペアを探します。

食事を囲んで

食事の時間はボキャブラリーの練習に最適です。家族がそろってテーブルの周りにいるところで、今日新しく学習した単語をいくつか家族に教えてあげようと促します。それに関連することを話すきっかけにもなるかもしれません。楽しんで英語を使うチャンスです。ただし、無理強いはしないようにしてください。大切なのはリラックスして楽しむことです。

オンラインで

10代の子どもたち用の単語練習ウェブサイトはたくさんあります。自分だけの単語のアクティビティを作成したければ、こちら Quizlet を利用してみてください。ヴァーチャルなフラッシュカードなどを作ることができます。このほかのアクティビティやテストやゲームなどもありますし、アプリをダウンロードすれば、スマートフォンでも学習することができます。