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文字を認識したり読んだりすることができても、書くのはまだ難しいと感じる子どもたちも多いでしょう。ここでは、書くスキルを伸ばすにはどうすればよいのか、その方法をいくつか紹介します。

微細運動能力とは

3~4歳になると、子どもは手や指を使って絵の細かい部分を描いたり、文字を書きうつしたりできるようになってきます。この能力には手や指の動きを調節したり抑制したりする力が必要で、この段階ではまだ発達途中です。このようなスキルは、微細運動能力と呼ばれています。

シンプルな形から覚える

どの国の言葉でも、子どもにとって文字とは見慣れないものです。また、手を左から右へと動かすことにも慣れていません。こうした微細運動能力を養うためには、シンプルな形を使って、左から右への動きの練習をするとよいでしょう。ここに紹介するワークシートは、トレーシング・パターンというもので、同じ形を繰り返しなぞって練習することで、形を覚える練習です。線をなぞる時は、できる限りはみださずに書くように促しましょう。
トレーシング・パターン 1 – First Friends 1 アクティビティ・ブック p.9より (PDF, 33KB)
トレーシング・パターン 2 – First Friends 1 ナンバー・ブック p.6より (PDF, 35KB)

文字の形を覚える練習をする

子どもたちが文字を書くと、初めはかなり大きくなってしまうのではないでしょうか。文字を小さく書くのには、訓練が必要です。このリンクにあるワークシートを使って練習させてみましょう。1枚のワークシートには、たとえばaとcのように、形の似た文字が2つずつ練習できるようになっています。まずは、それぞれ大きい文字の点線をなぞってその形を意識させます。大きな黒い丸がスタート地点です。次に、小さな文字をなぞって何回か練習します。それができたら、今度は書きうつしです。似たような文字の違いがよくわかるように説明しましょう。続いて、それぞれの文字を使った単語を知っているかどうか聞いてみましょう。ここでは小文字の練習をしますが、大文字についても同じように練習してください。以下のリンクはFamily & Friendsのアルファベット・ブックからのものです。
文字の練習 a c (PDF, 48KB)
文字の練習 o e (PDF, 45KB)
文字の練習i l (PDF, 45KB)
文字の練習t f (PDF, 67KB)
文字の練習r n (PDF, 47KB)
文字の練習m h (PDF, 46KB)
文字の練習b p (PDF, 34KB)
文字の練習q g (PDF, 57KB)
文字の練習y j (PDF, 45KB)
文字の練習u d (PDF, 41KB)
文字の練習v w (PDF, 36KB)
文字の練習x k (PDF, 37KB)
文字の練習s z (PDF, 51KB)

オリジナルのアルファベット・ポスターを作る

文字の練習に慣れてきたら、独自のアルファベット・ポスターを作ってみましょう。1つの文字について、大文字と小文字を書き、さらにそれを使った単語の絵を描いたり、雑誌などから切り抜いて貼ったりしてもよいでしょう。単語は文字の練習用のワークシートにもありますが、このほかにも以下のような単語がありますので活用してください。 単語の例:apple, boy, cat, dog, egg, fish, girl, hat, ice cream, jeans, kite, lamb, mouse, nest, orange, plane, queen, rabbit, snake, train, umbrella, violin, wolf, fox, yo-yo, zebra.

数字を書く

数字を書く練習もしましょう。以下のワークシートを使えば、数字の形を覚えるための基本的な練習ができます。簡単な数の学習もできます。
数字の練習 1 & 2 (PDF, 36KB)
数字の練習3 (PDF, 68KB)
数字の練習4 (PDF, 55KB)
数字の練習5 (PDF, 43KB)
数字の練習6 (PDF, 46KB)
数字の練習7 (PDF, 33KB)
数字の練習8 (PDF, 71KB)
数字の練習9 (PDF, 89KB)
数字の練習10 (PDF, 71KB)

以下のリンクには、英語の数を使った歌が収録されています。お子さんと一緒に歌いながら数を覚えましょう。
Everybody Up ナンバー・ソング