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文法は、語彙や発音やコミュニケーションスキルと同じように、語学学習の大切な要素のひとつです。文法がなければ、私たちは正しくコミュニケーションをとることができません。

コミュニケーションツールとしての文法

英語テキストの多くはコミュニケーションに重点を置いています。文法は、その中の一部であり、言葉をより効果的に使うための道具です。つまり、大切なのは言葉について学ぶのではなく、言葉を使って何ができるかということなのです。ですから私たちは、文法がわかるようになればもっといろいろなことがスムーズに話せるようになる、ということをもっと子どもたちに教えて行かなければなりません。

わかりやすい場面設定

文法の問題点、それは「難しい」「つまらない」ではないでしょうか。そしてそれこそが、英語嫌いを生む要因の多くを占めていると言えるでしょう。

文法指導で大切なのは、文法を‘意味のあるもの’にすることです。言いかえれば、文法に場面を与える、つまり子どもにとっておもしろい内容にするということです。文法学習の例文が子どもの生活と全く関係のない内容であったり、子どもにとってわかりにくい内容であったりすれば、文法に興味を持ってもらうことは不可能だと言ってよいでしょう。まずは、その文型がどんな場面で使われるのか、子どもたちに聞いてみましょう。それからそれと似たような場面を設定して文型を教えれば、子どもたちも自分で例文を作ってみようという気持ちになるでしょう。

英語の時制

これは
Simple Grammar Reference (PDF, 32KB)、英語の時制を簡単にまとめた表です。これを見れば、たとえば、過去形と過去進行形のちがいを聞かれた場合もすぐに例文を示すことができるでしょう。

現実味のある例文

時制を練習するには、適切な機会をとらえることが大切です。たとえば、未来形の going to を学習しているときは、実際に明日何をするつもりなのか英語でいうように促してみましょう。過去形を学習している時なら、お互いに今日何をしたか英語で言ってみようと声をかけます。

不規則動詞の覚え方

英語には不規則動詞がたくさんあるので、これをすべて覚えるのは容易ではありません。ここに
Irregular Verbs (PDF, 29KB)、不規則動詞を一覧にした表を用意しました。さらに、そのうち24個の動詞について、現在形と過去形をペアにしたカードが作れるシート Irregular Verb Pairs (PDF, 29KB) も作りました。これを使って、トランプゲームの神経衰弱のように同じ動詞の現在形と過去形を探すなどのアクティビティに活用してはいかがでしょうか。