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テストというと、どうしてもストレスや不安を抱えてしまうものです。どうすれば、子どもたちを安心して試験準備に取り組ませることができるでしょうか。親はたいてい子どもより試験を受けた経験が豊富ですから、よきアドバイザーとして大きな力になれるのです。

テスト勉強の計画を立てる

テスト勉強のカギとなるのは計画です。まずは、何を勉強するのか、そのための時間がどのくらいあるのかを知る必要があります。この作業は子どもにとってたやすいことではありませんから、親が助けてあげられる領域のひとつです。

チェックリストの作成

勉強すべき内容を全て書き出して、チェックリストを作るのも効果的な方法です。リストを見れば、これから何をしなければいけないのか一目でわかります。このリンクのチェックリストでは、今週何を勉強するのかを計画します。
Weekly Revision Planner (PDF, 31KB)

1日の勉強計画にはこのリンクの時間割表を使ってみましょう。1項目20~30分で、休憩は5~10分とします。
Revision Timetable (PDF, 30KB)

勉強の仕方

テキストを眺めているだけでは勉強になりません。ただ読んだり覚えたりすることより、もっと大切なことがあります。以下の方法を試してみましょう。

  • 重要な語句にマーカーでしるしをつける。
  • ノートに書いてあることを自分のことばで説明する。
  • 自分のノートにメモをする。
  • 本を閉じて、今自分が読んだ内容を誰かに説明する。

いろいろな英語テスト

英語のテストにはいろいろなものがあります。以下に紹介するテストは、学校で受けることになっているもの、あるいは学校に入学するために必要な場合などがあるかもしれません。それぞれの特徴を説明します。

トリニティ Trinity GESE

スピーキングのテストです。試験官と短い会話をします。レベルは12段階。以下のリンクからサンプルビデオが見られます。
Trinity GESE(画面上部のWorldwideのアイコンからJapanを選択すると、日本での連絡先などが表示されます)

トリニティ Trinity ISE

リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングのテストです。レベルは4段階。さまざまな課題や、筆記テスト、口述テストがあります。以下のリンクからテストに関するビデオが見られます。
(画面上部のWorldwideのアイコンからJapanを選択すると、日本での連絡先などが表示されます)
Trinity ISE

ケンブリッジ英検:KET/PET Cambridge ESOL: KET and PET

リーディング、ライティング、リスニングの3つのセクションに分かれたテスト。スピーキング・セクションはペアで行われます。KETはCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のA2レベル、PETはB1レベルです。
Read more about KET(画面上部の[Change Language]のアイコンから[Japan]を選択すると、日本語が表示されます)
Read more about PET(画面上部の[Change Language]のアイコンから[Japan]を選択すると、日本語が表示されます)

・ケンブリッジ・ヤングラーナーズ(YLE):スターターズ、ムーバーズ、フライヤーズCambridge ESOL Young Learners English: Starters, Movers, Flyers
テストはリスニング、リーディング&ライティング、スピーキングの3つのセクションに分かれています。7~12歳までの児童を対象としたテストで、レベルは3段階。スターターズはCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のA1より下のレベル、ムーバーズはA1、フライヤーズはA2です。
CYL Starters
CYL Movers
CYL Flyers
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オンラインで学ぶ

オックスフォード大学出版局のサイトOxford English Testingには、試験準備のためのリソースが豊富です。KETやPETなどのテストのための練習問題のほか、解答へのフィードバックや解説などが見られます。http://www.oxfordenglishtesting.com(画面上部の[Choose your language]のアイコンをクリックすると「日本語」が選択できます)

誰かに相談する

勉強とは孤独な作業です。とくに、何を勉強したらよいのかわからないという場合など、やる気も失せてしまうでしょう。そんなときには、誰かに相談するように促しましょう。相談するのは悪いことではありません。それどころか、賢いやり方です。もし親御さんが相談にのれないような問題であれば、誰か頼れそうな人を考えてみましょう。学校の先生に相談できれば理想的ですが、たとえば、子どものクラスメートの兄弟や姉妹、近所の知り合いの方やあなた自身のお友達など、どなたか相談できる方がいるかもしれません。ぜひ探してみてください。

タイム・コントロール

試験に成功するために大切なのは、試験問題を試験と同じ状況で行ってみることです。過去問題を使って、セクションごとにどのくらい時間がかかるか計ってみましょう。こうすれば、試験問題に慣れることもでき、また実際の試験中にも時間をうまく使うことができるようになるでしょう。